要員のアンマッチについて
ビジネスパートナーと共に働くことが多いIT業界。
私も色々な方と共に働いてきましたが、残念ながらプロジェクトにマッチしなかった方も少なからず居りました。
「経歴書」、「人物評」の2つの観点で私なりの注意点を記載したいと思います。
【目次】
【経歴書】
「四半期毎にプロジェクトを移動している方」は要注意
短期間で異動を繰り返している方は何かしらの課題を持っている可能性が高いです。
「自社業務が長い要員」は要注意
ここでいう自社業務は自社向け開発等を指します
(請負業務を装ったものもありますが人数や内容で不稼働対策かどうかは大凡把握ができます)
私も半月ほど経験したことがありますが、目標が曖昧で成果物に責任が発生しないことが多いのが現実であり、そのような状況で得られる知見は少ないです。
このような経歴は「経験がある」と考えないほうが無難です。
「PMOがメインの人材」は注意
マネジメントを長年やっていると「スキルや勘が鈍る」といいますよね。私も経験があるのでわかるのですが、本当に鈍ります。
マネジメント要員として雇うのであれば問題はないですが、それ以外の目的の場合は注意が必要です。
稀に仕方なくマネジメントをしていて、実はバリバリの技術屋という方も居られますが。
「若手」は注意
最近の若い方はパソコンの操作が苦手、わからないというお話を聞いたことはないでしょうか。現実として、IT業界にもそういう方はおられます。
例えば以下のとおり
- ブラインドタッチができない
- フォルダが何かわからず物が探せない
- アーカイブが何かわからず開けない
実際、該当者に話を聞いてみたのですが、IT業界に入ってからパソコンを購入したらしく、普段はスマホを利用するので触らないらしいです。(卒論も今はスマホで作成する方も多いのだとか)
今はスマホの時代ですからそれが普通なんですよね。
ですので、「IT業界だからパソコンは使えるだろう」と思っていると痛い目に合います。ご注意ください。
【人物評】
「自立して作業が可能という評価」は要注意
要員を迎える側としては「受動型」より、「能動型」が良いですよね。
(言い方を変えると、「指示待ち型」と「自律行動型」のこと)
そのせいか、この手の謳い文句は多いのですが、高い確率で「受動型」の要員が多いです。逆に問題がない要員はこのような評価が記載されることは少ないです。
「コミュニケーションに問題がありません」は注意
上述の自立して〜と同じく多い謳い文句です。問題がないと言わないといけないほど他に問題があるのかな?と思いますし、実際、問題があることも多いです。
「(プロジェクトに関連する技術)を自社で学んでいます」は注意
若い方の提案で多いのですが、「学んでいる=基礎的なことがまだ身についていない」と考えるのが妥当です。
基礎から教えることになりますので、予算、時間に余裕があり成長を待つことができる状況でなければ見送ったほうが良いかと思います。
# 大体このような方はベテランとのセット提案なんですけが、たまに単独提案があります。その時は絶対見送ったほうが良いです。(経験上、失敗しかないので)
【まとめ】
上記は私の経験則であり、プロジェクトの内容や状況によっては該当してもプロジェクトにマッチする方はいるのかもしれません。
ただ、人物評に関しては誇張されていることが多く、当事者は自分がどのように紹介されているか知らないことが多いです。(苦手なことを得意と書かれていたりします)
つまり紹介者が誇張しており、採用側と採用される側のアンマッチを引き起こす要因になっています。
能力を正しく把握せずに紹介する方もいますので、紹介者との信頼関係が築けていない場合は聞く耳を持たず、自分の目で見定める必要があると私は考えています。
プロジェクトの状況によっては採用を急がなければならない時もあると思いますが、自分の尺度で冷静に判断いただければと思います。